お知らせ

2023-03-03 08:34:00
20年目の雛飾り

3月3日のひな祭りは「桃の節句」と呼ばれていますが、もともと五節句のひとつで「上巳(じょうし)の節句」と言われていました。昔の中国では上巳の節句は縁起の悪い忌日で人々が水辺で体を清めて厄払いをしたそうです。平安時代にその習わしが日本に伝わり紙や粘土で作った人形を川に流して厄払いをする「流しびな」となりました。やがて江戸時代には武家や貴族などの上流階級で段飾りの雛飾りが流行し、明治以後は一般家庭でもお雛様を飾るようになったそうです。今年20歳になる娘の初節句に両親が贈ってくれた雛飾りを見ていると、11年前に鬼籍に入った父と母が私たちを天国から見守ってくれているような安心感に包まれます。子どもの代わりに厄を背負ってくれる雛人形、いつまでも大切にしたいと思います。